雨氷・霧氷

雨滴が氷点以下の気層中を通って降ってくるとき、その湿度が永点以下になってもなお凍結せずに地上に落ちてくることがあります。このように凍結せずにいる水摘を過冷却した水滴と言います。過冷却した霧雨または雨が、氷点付近の温度の地物にあたって凍結したものを雨氷と言います。雨氷は、普通、均質で透明な氷層からなり、低温過飽和の水蒸気または過冷却状態の霧粒が、樹木や地物に付着してできた白あるいは半透萌の氷層を霧氷と言います。樹霜、樹氷・粗氷は霧氷の種類です。樹霜は針状、枝状、コップ状の氷の結晶からなり、地物の風上側に発達します。樹氷は、過冷却の霧が付着してできた白色不透明のもろい氷で、風が強いところでは風上側に魚の尾びれ状に著しく発達します。組氷は、霧粒が大きく、気温が零度付近の場合にできるもので、半透明か透明の氷の固まりです。

気象と天候

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