蜃気楼

大気中を通して遠方の物体を見た場合に、地物の原形が著しく歪んだり、曲がったりして異様に見えることがあります。この現象を蜃気楼と言います。これは地面や水上付近の気温分布が異常に大きくなって空気の密度差が大きくなったために、光線が異常屈析をするからです。富山湾の蜃気楼は、雪どけの冷水が海面を覆い、その上に陸上から温暖な空気が流れてきて起こる現象です。有明海の不知火や武蔵野の逃げ水なども、蜃気楼と同じような光の異常屈析現象です。