山岳波

山岳波とは山を越えて風が吹いているときに、山の風下側に発生する気流のじょう乱のことで、昭和41年3月、BOAC機が富士山の付近で遭難したのは、富士山の風下側にできた強い山岳波による乱気流に遭遇して、機体が破損したことによるでした。この事故例が示すように山岳波は航空機の安全運航を脅かす最大のものの1つですが、世界の航空路の中で出岳波の発生しやすい場所もだんだん明らかにされており、乱気流を検知する装置を航空機の前面にとりつけることも試みられています。また天気図上から山岳波の発生を予測する技術も発展しつつあります。富士山の上に見られるレンズ雲や回転雲は、山岳波の発生していることとを示しています。

気象と天候

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