台風

熱帯地方に発生する低気圧を、熱帯低気圧と言いますが、そのうちで、特に強いものを、広い意味で台風と言います。台風はその発生地方によって様々なの呼び名がついていで、大西洋西部に発達しアメリカを襲うものはハリケーン、インド洋に発生するものはサイクロン、オーストラリア西海岸のものはウィリ・ウィリーズと言われています。日本では、東経180度以西の北太平洋と南シナ海に発生する熱帯低気圧の中で中心付近の最大風速が34ノットつまり、毎秒17メートル以上のものを台風と呼び、それ未満のものを弱い熱帯低気圧と呼んでいます。台風はその強い風と大雨によって高潮、洪水など様々の災害をもたらします。
豆台風とは超小型の台風のことです。台風は普通直径500から一1000キロぐらいの範囲を待つものですが、まれに直径200キロ以下のごく小範囲のものがあります。これが豆台風です。このような小さいものでも、中心付近の暴風は激しく、決してあなどれません。
迷走台風とは不規則な進路をとる台風のことで、南の海上に発生した台風は、初め北西に進み、北緯13度から30度付近を転向点として、それからは北東に進むという放物線型の進路をとるのが普通です。このような標準的な進路から外れて、ループ状に進んだり、ジクザク状に不規則な進路をとるのが迷走台風です。迷走台風は進路予想が難しく、予報官泣かせの台風ですが、台風としては強いものではありません。8月頃に多く発生します。

気象と天候

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