高潮

台風や強い低気圧が来たときに暴風とともに海水面が膨れ上がるように高くなって陸地にまで侵入してくる現象を高潮と言います。風津波、沖膨れ、潮膨れなどとも言います。台風や強い低気圧の中心が近づくと気圧が非常に低くなるので、中心付近の海面が吸い上げられることと、中心が上陸した直後には、沖から海岸に向かって、強い風が吹きつけることなどが高潮の原因です。東京湾、大阪湾、伊勢湾などの所の深い湾では、高潮が発生しやすくなります。
土用波とは夏の土用の頃、太平洋岸を襲う高いうねりを言います。南洋に発生して途中で消滅したり、中国本士へ侵入したりした台風が南の海で引き起こした波が、日本まで押し寄せてくるのですが、風もない晴れた日に突然、高波が来るので漁船や海水浴客が遭難します。これとよく似た現象が、真冬、寒の最中に起こったとき、このうねり高波を寒土用波と言います。普通、アリューシャンや小笠原などに異常な低気圧が発達し夏の台風と同じような高波を作ります。それが、晴れておだやがな日に大平洋岸を突然襲うので、被害が予想以上に大きくなります。

気象と天候

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