集中豪雪・里雪

集中豪雪とは限られた地域に集中的に降る雪のことで、対流性の雲から降るので、雷を伴うこともあります。豪雨も豪雪も、短時間のうちに広い範囲に渡って異常な量のものが降ることはなく、限られた地域に降るものです。特に豪雪は、北海道から東北、北陸、山陰に及ぶ広い範囲に1メートルという雪が一晩のうちに降るということはありません。
里雪とは平野部に降り積もる雪のことで、これに対して、山間部に多い場合を山雪と言います。山雪型豪雪の場合は、千島方面に優勢な低気圧があって、強い季節風が日本列島の背稜山脈に吹きつけている形になっています。里雪型豪雪の場合は、季節風の吹き出しが終って、日本海側の等庄線が南に湾曲して、気圧傾度が緩やかになっています。また里雪の降るときには、北陸沿岸に局地的な前線、いわゆる北陸不連続線が存在しています。北陸豪雪のメカニズム研究のために研究プロジェクトの結果によると、里雪、山雪いずれの場合も、豪雪の場合は、日本海で海面蒸発が盛んで多量の水分を大気中に蓄え、その上空に、北極方面から流れ出した温度が極めて低く、乾燥した空気が存在していることと、ジェット気流が関連していることなどが分かっています。

気象と天候

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