寒波

北極寒気団とは極地方に発生する冷たい気団で、北半球中緯度の各地に寒波をもたらします。その温度は、極地方の上空5000メートルで、マイナス45度が普通で、発達してマイナス48度から50度位になります。この寒気が偏西風波動の谷の部分に向って流れ出すのが寒波です。北極寒気団は極めて寒冷で元々は乾燥しており安定していますが、海を渡るとき水分を含んで不安定となり、上昇気流が活発化して雪雲ができます。北極寒気団の吹出し、北極寒波は、猛烈な冷えこみと大雪をもたらし、交通の途絶、牧場の家畜の凍死など北半球各地に多くの災害を起こします。
寒波は北極やシベリアなどの寒気団が広い範囲にわたって来襲し、急激な気湿降下を起こす現象のことで。冬期、日本付近を低気庄にともなう寒冷前線が通過したあと、冷たい風が吹きつのって気温が急降下します。これが寒波です。年末寒波は、本格的な冬の寒さをもたらし、また大雪を降らせて帰省列車のダイヤを混乱させます。
北極寒波とは北極地方の寒気団が広い範囲にわたって中緯度地方に流れ出す現象のことで、北陸地方の豪雪は、上層数千メートルの厚さで北極寒波が来襲することが主な原因です。北極寒波はシベリア地方、北アメリカにもあります。

気象と天候

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