雪崩

雪崩とは積もった雪が山の傾斜面に沿りて一度に大きく崩れ落ちる現象のことで、冬山の遭難、鉄道災害など様々な災害を引き起こします。積雪の表面都分が崩れ落ちる表層雪崩と、積雪全体が落ちる全層雪崩とに分けられます。一度降った雪が締まって固くなっている上に新しく降り積もったふわふわして軽い雪が崩れ落ちる新雪雪崩は、表層雪崩の一種で、気湿が低く、暴風雪のときに起こりやすく、冬の初めに多いのが特徴です。また積雪の表面が、日射や気温の上昇によって崩れ落ちることもあり、また積雪の表面が凍って板状になってその部分が滑り落ちることもあります。春先に日本海を低気圧が通過しで強い南風が吹くと、積雪表面で解けた氷が下の層まで浸透して積雪と地面の間にすき間を生じ、全層雪崩を起こします。日本雪氷学会では、なだれ発生の形、点発生と面発生、なだれ層の雪質、乾雪と湿雪、すべり面の位置、表層と全層の三要素によって、次の六種類に分類しています。点発生乾雪表層なだれ、こななだれ、面発生乾雪表層なだれ、いたなだれ、面発生乾雪全層なだれ、かわきそこなだれ、点発生湿雪表層なだれ、うわなだれ、点発生湿雪表層なだれ、ぬれいえなだれ、面発生湿雪全層なだれ、そこなだれ。こななだれ、新雪なだれ、うわなだれ、いたなだれの発生は風雪の日に多く発生の予想が困難です。

気象と天候

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