気圧の谷

気圧の低い場所が細長い範囲にあるときはこれを気圧の谷と言います。同じように気圧の山もあるわけです。偏西風帯では空気の流れが波動を描いて流れていますが、このような波動があるのは、気圧の谷や山が交互にだいたい南北に走っているということと何じ意味です。これらを天気図の上に線で書くとき、谷線、山線と言いますが、その移動を追跡すると、規則正しく西から東に移っていくことが分かります。上空の気圧における谷の線は地上の低気圧と関係があり、この線の近くには低気圧が発生しやすくなります。上空の谷の線は3日から4日おきくらいに次々に通過するために、地上の気圧や天気もそれに伴って変化します。この谷の線を気圧の谷とかトラフと言います。天気変化の目安になるので気圧の谷が西方から近づいてくるので、天気は下り坂に向かっているなどと、気象解説などにも盛んに用いられます。

気象と天候

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